ESMA、EU各国当局の空売り規制延長に対し同意の方針

2020.04.17作成

2020.05.13更新

ESMA、EU各国当局の空売り規制延長に対し同意の方針

ESMA

ライセンス・規制

2020年5月18日まで延長して実施

欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】は、オーストリアとベルギー、フランス、ギリシャ、スペインのEU各国当局が空売り規制を延長することに対し同意する旨の意見書を公表した。[1]

オーストリア金融市場庁【以下、FMAと称す】とベルギー金融サービス市場局【以下、FSMAと称す】、フランス金融市場庁【以下、AMFと称す】、ギリシャ資本市場委員会【以下、HCMCと称す】、スペイン証券取引委員会【以下、CNMVと称す】の各国規制当局【以下、NCAsと称す】は、2020年3月に、4月までを期限とする緊急の空売り禁止措置を講じていた。その後ESMAが各国の措置を調整する形で、5か国全てが同規制策を5月18日まで延長する決定を下したとのことだ。また、ESMAは市場参加者が適切に規制策を遵守することを促すべく、規制の適用を免除する規定についてもNCAsと協調しているという。

今回の5か国による空売り規制策は、NCAs規制下の認可取引施設もしくは店頭(OTC)で取引される全ての株式と、ネットショートポジションとしてカウントされる全ての関連商品が対象になるとのことだ。FMAが4月16日から、AMFとFSMAが4月17日から、CNMVが4月18日から、HCMCが4月25日から同規制策を適用し、5か国とも5月18日午後11時59分まで実施する見込みである。ただし、市場環境に応じて当初の予定よりも早期に終了することや、期間を再び延長する可能性もあるという。尚、マーケットメイキング(値付け)に加え、空売り規制対象銘柄の割合がインデックスもしくはバスケットの時価総額の50%未満であれば、これらの商品取引に関しては規制が適用されないとのことだ。

秩序と安定性のある金融市場の構築を脅かす深刻な脅威に直面する現在の市場環境下において、ESMAはNCAsが空売り規制策を導入し、困難な状況に対応していくことは合理的且つ適切なものであると見ている。トレーダーにとっては、新型コロナウイルス(COVID-19)の動向を踏まえつつ、引き続きESMA及びNCAsが打ち出す規制策を注視する必要がありそうだ。

official release 2020.04.17

出典元:

ニュースコメント

新型コロナ禍からの経済回復を模索するグローバル各国

新型コロナウイルスのパンデミックにより、世界中の人々の生活が一変した。更なる感染拡大を食い止めるべく、外出の自粛や移動制限に加え、ソーシャルディスタンスを保つことなどが求められている状況だ。国際通貨基金(IMF)は、2020年の世界経済成長率予測をマイナス3.0%に引き下げ、大恐慌以来の経済悪化になると懸念を示している。一方で、同ウイルスの感染が爆発的に広がっていた欧州では、その拡大の勢いが収まりつつある模様だ。また米国のトランプ大統領は、同国での新型コロナウイルスの感染はピークを過ぎたと指摘しており、一部の国々では経済活動の再開に向けた動きが出始めている。また、外為どっとコムが過去最高の取引高を記録したほか、GAINが直近の業績を発表し、新型コロナウイルスのパンデミックを受けた異常な市場環境下において、取引高が大幅に拡大したことが明らかになっている。一部の海外FXブローカーが、ボラティリティの高まりを追い風として業績の拡大に成功している模様だ。新型コロナウイルスの動向を見据えつつ、各国企業の月次取引動向にも注目したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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