FCA、最良執行に係る報告義務の要件を緩和

2020.04.03作成

2020.04.03更新

FCA、最良執行に係る報告義務の要件を緩和

FCA

ライセンス・規制

6月30日までの公表を容認

英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】は、新型コロナウイルス(COVID-19)危機のなか、監督の柔軟性を高めるべくトレーダーやアセットマネージャーの最良執行に係る報告義務の要件を緩和したことが明らかになった。[1]

FCAの暫定CEOであるChristopher Woodward氏によると、4月1日に公表が求められている最良執行に係る報告義務に関して、6月30日までに公表すれば如何なる強制措置も講じないという。また、FCAは各金融機関に対し、市場のボラティリティが上昇するなか、顧客注文の執行やリスク管理を実施する上で様々な注文手法を考慮するよう促している。そのため、トレーダーは足元の市場環境を鑑みて最良執行を実現するために、取引施設や海外FXブローカーを含む様々な要因を検討する必要がある模様だ。

FCA以外にもESMAが通話録音に関する声明文を公表したほか、EU各国当局が空売りを禁止するなど、グローバル当局が新型コロナウイルスの影響を受ける金融市場の安定化に向けた施策を講じている。尚、FCAは業界団体や企業等から規制アプローチの変更を求める数百もの要請を受けているという。また、企業や消費者団体などと協働して新型コロナウイルスの市場及び消費者への影響度合いを把握すると共に、新たな問題が発生する状況下においては各施策による効果などの精査を続ける模様だ。

official release 2020.04.03

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ニュースコメント

トレーディングエクスペリエンスの改善を図る海外FXブローカーに注目

欧州では2007年にMiFID(第一次金融商品市場指令)で最良執行義務が導入されたことに加え、同義務を定めた規制技術基準であるRTS28レポートを各企業のウェブサイトに公表することが求められている。これらの規制強化を受け、金融サービスプロバイダーは最良執行に寄与するソリューションの開発を推し進めている状況だ。例えば、Advanced MarketsがTradeforaと提携し、最良執行機能の向上を模索しているほか、Tools For Brokersが詳細な取引データの分析や取引コストの表示を可能とする新たな取引コスト分析ツールをリリースしている。また、FCAが英国CFDプロバイダーの利益減少を試算する一方で、新型コロナウイルスが感染拡大する状況下において、CMC Marketsのように金融市場のボラティリティの高まりを顧客取引の拡大に結びつける海外FXブローカーも出てきている。金融市場が混乱する状況においても、商品ラインナップの拡充などを通じてトレーディングエクスペリエンスの改善を図る海外FXブローカー動向に注目したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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