マカフィー創業者、拘留中のスペインで死亡

2021.06.25作成

2021.06.25更新

マカフィー創業者、拘留中のスペインで死亡

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セキュリティソフトで一時代を築くも脱税容疑で起訴

米セキュリティソフト会社McAfee【以下、マカフィー社と称す】の創業者であるジョン・マカフィー氏(75)が6月23日、スペインの獄中で死亡しているのが発見されたことが報道によって明らかになった。[1]

スペイン当局は死因を調査しているが、マカフィー氏の死亡が確認される数時間前には、スペインの裁判所が脱税容疑で起訴された同氏を米国へ引き渡す決定を下していた。

風変わりな大富豪であるマカフィー氏は、1990年代半ばにセキュリティソフト業界のパイオニア企業であるマカフィー社の株式を売却した。その後、世界各国を旅行する生活を送る一方、度々法的な問題に発展する行動を起こしていた。2012年には、不法入国の疑いによりグアテマラで逮捕されている。その際、同氏は居住地のベリーズで隣人殺害の容疑をかけられており、グアテマラに亡命を試みたという。また、2015年には米大統領選に出馬する意向を示し、個人の自由とプライバシー保護強化に取り組む方針を示すなど、度々メディアを騒がす存在になっていた。

2019年1月には、マカフィー氏が脱税を自慢する内容をツイートしたことを受け[2]、連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation, FBI)の標的とされる中、2014年から2018年の納税申告書の未提出及び資産隠匿を理由として、2020年10月にスペインで逮捕された。また、米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission, SEC)は、マカフィー氏が自身が保有する仮想通貨(暗号資産)の購入を促すべく、自身のTwitter(ツイッター)アカウントを活用し、風説を流布して価格を吊り上げた後に売り抜けるPump and Dump(パンプ・アンド・ダンプ)を行なったとして起訴している。

尚、2000年代初頭にマカフィー家のハウスマネージャーを務めていたシーシー・クレイグ氏は、当時のマカフィー氏はヨガリトリートやグランドピアノの演奏を楽しみ、ドラッグの使用や飲酒を頑なに拒んでいたという。また、マカフィー氏は米国で居住する願望を明かしていたが、有罪判決を受けた場合、自身の年齢を考慮すると、残りの生涯を刑務所で過ごすことになると言及していた。

release date 2021.06.25

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ニュースコメント

監視の目を強めるグローバル当局

マカフィー氏は仮想通貨取引に関連した脱税及び詐欺容疑で米当局より起訴されていたが、マネーロンダリングなどの犯罪増加に繋がりかねない仮想通貨に関しては、企業レベルにおいても世界各国当局が監視の目を強めている。例えば、香港SFCは全仮想通貨取引所を規制する方針を示し、全ての取引所に対し当局が発行するライセンスの取得とAML(マネーロンダリング防止)法を遵守することを義務化する予定だという。また、米財務省(US Treasury Department)が各企業に対し、1万ドルを超える仮想通貨送金のIRS報告を義務化する意向を発表した。最近では、中国人民銀行(People's Bank of China, PBoC)が国内の銀行や決済銀行に対し、仮想通貨取引に関与する口座を閉鎖するよう指示しており、一時ビットコイン価格が3万ドル割れの展開となる主な要因と見なされている。他方で、海外FXブローカー各社は、投資家の間で人気が高まる仮想通貨関連ソリューションを強化している状況だ。例えば、高い執行の質を誇るTitan FXは仮想通貨CFDの取り扱いを開始している。仮想通貨の取引需要が高まる中、今後もグローバル当局の規制動向を見守りたい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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