クリアストリーム、Fondcenter株の過半数を取得

2020.10.05作成

2020.10.05更新

クリアストリーム、Fondcenter株の過半数を取得

買収

その他

残りの株式はパートナー企業のUBSが取得

ドイツ取引所グループ傘下にて欧州最大の証券決済機関であるClearstream(本社:42 Avenue JF Kennedy L-1855 Luxembourg Luxembourg[1])【以下、クリアストリームと称す】は、3億8,900万スイスフランを投じ、ファンドディストリビューションサポート会社であるFondcenter AG【以下、Fondcenter】の株式を過半数取得したことを発表した。[2]

2020年1月、クリアストリームはUBSとパートナー契約を締結した際、両社でFondcenterを買収する意向を示していた。今回、クリアストリームがFondcenter株の51.2%を、UBSが48.8%の株式を取得する形で買収が完了したという。そして、クリアストリームは既存のファンドディストリビューションサポートであるFund DeskとFondcenter事業を統合し、新たにクリアストリームFund Centreへとブランド名を刷新した。

今回の買収により、クリアストリームの管理資産残高(Asset Under Administration, AuA)は2,900億ドルを超える他、経営陣は向こう数年にわたり、売上高が2桁成長の伸びを示すと予想している。また戦略的パートナーとなるUBSは、クリアストリームfund Centreを含むクリアストリームのサービス提供に対して長期的にコミットするという。

買収の完了に際し、FondcenterのCEO兼クリアストリームの投資ファンドサービスプロダクト部門ヘッドを務めるBernard Tancre氏とUBSアセットマネジメントのプロダクト部門ヘッドであるMichael Kehl氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

Fondcenterのファンドプラットフォーム事業は、我が社のファンドディストリビューションサポートサービスを補完すると共に、新たに統合されたクリアストリームFund Centreは、世界中で提供されている7万種類のファンドをカバーできるようになります。我々は包括的なポートフォリオを既存及び潜在顧客へ提供できることを喜ばしく思っております。

Bernard Tancre, CEO of Fondcenter and head of investment fund services product at Clearstream - Clearstreamより引用

更なる業容拡大を図る上で、クリアストリームは信頼性の高い企業です。クリアストリームFund Centreが確固たるプレゼンスを確立し、チームが成功を収めることを期待しております。

Michael Kehl, Head of Products of UBS Asset Managemen - Clearstreamより引用

クリアストリームはFondcenterを買収すると共に、UBSと長期的なパートナーシップを構築することで、更なる業容拡大が期待できそうだ。

official release 2020.10.05

出典元:

ニュースコメント

M&Aを成長戦略の柱とするクリアストリーム

ファンドディストリビューションサポートサービスとは、マーケティング資料作成や販売戦略サポートなど、ファンド販売に関連したサポート業務のことである。ファンド本数及び資産残高の増加に加え、運用パフォーマンスの向上を図るべく、グローバルにサービス展開する複数の資産運用会社が同サービスの活用を進めている。他方で、ドイツ取引所策定の成長戦略プランであるロードマップ2020においては、M&Aを戦略的注力分野に位置づけており、同取引所傘下のクリアストリームも足元で積極的にM&A戦略を推進している状況だ。同社は市場拡大が見込まれるファンドディストリビューション関連サービスの機能を強化すべくFondcenterを買収した他、世界有数の資産運用市場であるオーストラリアへの参入を目指し、Ausmaqを買収している。尚、クリアストリーム以外にも多くの企業が、M&Aを通じて業容拡大や経営のスリム化を図っている。例えば、直近ではUBSとクレディスイスが合併を模索している他、INTLがGAINの買収を発表している。足元ではクロスボーダー取引が活発化する中、グローバル金融機関各社がパートナー企業とシナジーを発揮し、革新的なソリューションを提供することに期待したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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