スウェーデン輸出信用銀行、FISのソリューションを採用

2020.09.07作成

2020.09.15更新

商業融資プラットフォームのデジタル化を模索

スウェーデン王国100%出資の金融機関であるスウェーデン輸出信用銀行(Swedish Export Credit Corporation)【以下、SEKと称す】は、サービス向上とコスト削減を目的として商業融資プラットフォームのデジタル化を図るべく、フィンテックサービス大手のフィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシズ(Fidelity National Information Services, Inc.)【以下、FISと称す】のソリューションを採用した。[1]

SEKはサステナビリティの実現に向けた貸出モデルを導入し、スウェーデンの輸出産業における競争力強化を図る意向だ。また同行はテクノロジー最新化に向けた広範な取り組みの一環として、異なる種類の融資組成システム・プロセスを統合した最新の単一プラットフォーム導入を模索していたという。

SEKはFIS Commercial Loan Origination(CLO)とFIS Ambit Optimistを利用し、融資組成からリスク評価、与信審査、プレゼンテーション、そして現在進行中の貸出サービスに至る融資プロセスの全体をデジタル化するとのことだ。SEKの審査・サービス責任者及びスタッフは、FISの使い勝手の良いユーザーインターフェースを活用し、一元的に管理された顧客情報や信用照会、その他の業務フローに加え、最新の融資関連情報や文書が閲覧できるという。

SEKによるソリューション導入に際し、FISのセルサイド・資本市場部門シニアバイスプレジデントであるNasser Khodri氏は以下のようにコメントしている。

商業融資組成プロセスが急速に変革する中、我が社は変化を先取りするお客様をサポートし、成功に導くことをお約束しております。企業はこれまで以上に迅速な資金提供を求めているため、融資・貸出プロセスをデジタル化することで、コスト削減や優れたカスタマーエクスペリエンスを提供しながら競争優位性を発揮できるでしょう。

Nasser Khodri, SVP of Sell-side, Capital Markets at FIS - FISより引用

SEKはFISと組み、融資プロセスのデジタル化を図ることで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

official release 2020.09.07

出典元:

ニュースコメント

産業のデジタル化が進むスウェーデン

欧州委員会(EC)が公表した2018年調査によると、スウェーデンの経済・社会におけるデジタル化の進展は欧州でトップクラスだという。現在は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、世界中でデジタルトランスフォーメーションが推進されている。このような市場環境下において、米造幣局が硬貨不足に直面する一方で、スウェーデンは早くからキャッシュレス化を推し進め、現在では現金を取り扱わないことが一般的となっている。また同国は、仮想通貨分野においても先進性を発揮している。ECBが独自仮想通貨の開発活動拡大を検討する中、Riksbankはイークローナ(e-Krona)発行の可能性を探っており、アクセンチュア(Accenture)と協業して2021年2月まで同通貨の運用シミュレーションを実施する計画だ。更にスウェーデンはTIPSに加入し、同決済システム上で同国通貨クローネ建ての即時電子決済を実現させている。スウェーデンを始めとする多くの国々が、消費者の利便性向上につながるデジタルソリューションを導入することに今後も期待したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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