スイス証券取引所、RiZE ETFのテーマ型ETFを上場

2020.07.13作成

2020.09.15更新

医療用大麻とサイバーセキュリティ分野に特化

スイス証券取引所(SIX Swiss Exchange)【以下、SIXと称す】は7月9日、金融サービス会社Rize ETFが提供する医療用大麻及びサイバーセキュリティ分野に特化した2種類のテーマ型ETFを上場したことを発表した。[1]

Rize ETFがFoxberryやNew Frontier Data、Tematica Researchと協働して開発した同商品は、市場トレンドを捉えたテーマ型ETFだ。同ETFはSIXを通じて取引が可能となり、投資家にとってはポートフォリオの分散や注目が集まる分野に特化したETFの保有ができるという。ソシエテジェネラル(Societe Generale)が同商品の流動性を供給するとのことだ。

新商品の上場に際し、SIXのトレーディングセールス・管理兼証券・取引所部門ヘッドを務めるAlain Picardは以下のようにコメントしている。

我々は、Rize ETFの商品を上場できることを喜ばしく思っております。2種類の画期的なETFを提供することで、我が取引所は商品ラインナップの拡充を図り、投資家は市場トレンドを捉えた投資を手掛けることができるでしょう。同社の新商品を加えると、我々は約1,600種類のETFを提供しており、2020年に入って6か月間で90万回以上取引され、前年同期比75%増を記録しております。

Alain Picard, Head Trading Sales & Management, Securities & Exchanges, SIX - SIXより引用

Rize ETFはテーマ型ETFに加え、世界経済に好影響を与える企業への投資を通じ、長期的な投資収益の獲得を目指す商品を機関投資家及び個人投資家へ提供している。ETFに関しては成長見通しに着目すると共に、リサーチ企業やインデックス組成業者と協働して開発するという。

尚、他の証券取引所動向を探ると、DGCXがローリング・フォワードを上場させたほか、HKEXがサステナブル関連の証券取引所を開設する計画を発表している。そして今回、SIXはRize ETFと手を組み、市場で人気のテーマに特化したETFを上場することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

official release 2020.07.13

出典元:

ニュースコメント

膨れ上がるETF市場

ETFはExchange Traded Fundの略で、日本語では上場投資信託と呼ばれる金融商品である。世界のETF市場規模は約6兆ドルと、2009年末から2019年11月末までの10年ほどで5.7倍に拡大しており、ファンド本数も同期間に3.5倍に増加している。ETFの特徴として挙げられる低コストが投資家からの人気を集めると共に、多様化するニーズに対応して様々なテーマ型ETFが組成される中、従来から同商品を取引している個人やヘッジファンドに加え、年金基金などの機関投資家にも利用が広がっている模様だ。ETF投資ニーズの高まりと相まって、多くの金融サービスプロバイダーが関連商品の提供を積極化させている。例えば、HYCMがMT5上でETFをリリースしたほか、ドイツ取引所がXetraに欧州初となる医療用大麻ETFを上場させている。また、足元ではESG(環境・社会・ガバナンス)投資が拡大する中、社会への好影響を与える企業に投資するETFも組成されている状況だ。今後も多くの金融サービスプロバイダーが投資家ニーズにマッチしたETFを組成し、市場が活性化することを期待したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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