ビットコイン、マイニング難易度が過去最大の下げ幅を記録

2021.07.06作成

2021.07.06更新

ビットコイン、マイニング難易度が過去最大の下げ幅を記録

ビットコイン

仮想通貨ニュース

中国における仮想通貨規制の高まりでハッシュパワーが不足

7月3日、ビットコイン(Bitcoin)のマイニング難易度が約28%下落し、過去最大の下げ幅を記録した。[1]

世界最大のマイニングハブとなっている中国で仮想通貨の取り締まりが強化される中、国内からマイニング事業者が撤退する動きを見せており、ビットコインネットワークにおけるハッシュレートの暴落を招いているという。この状況の変化を受けてビットコインの難易度調整アルゴリズムはマイニング難易度を大幅に低下させ、マイニング活動を活性化させるよう働きかけている。しかしながらこれらのマイニング事業者が完全に活動を再開させるまで数ヶ月間を要するため、直ぐにハッシュレートが回復に向かわない可能性もあるようだ。

投資マネージャーのティモシー・ピーターソン氏は、ビットコイン価格とハッシュレートの関係がマクロなトレンドを予測するのに有効だと指摘し、短期的に同仮想通貨(暗号資産)が下落する可能性があると示唆した。ピーターソン氏によると、今年5月からビットコインのハッシュレート比率は下げ続けており、同仮想通貨価格のトレンドが弱気に振れているという。一方、ピーターソン氏はこのトレンドが今年10月末に解消されると述べ、長期的にはビットコイン価格が上昇に向かうとの見解を示している。[2]

これに関してストック・フロー比率(Stock to Flow)による価格予想で有名なPlanB氏は、長期的なビットコイン価格の上昇を予想しながらも、次の6ヶ月が運命の別れ道になると発言している。[3]また、Bloomberg(ブルームバーグ)のアナリストであるマイク・マッグローン氏は、ビットコイン価格が10万ドルに到達する可能性があると言及しているが、どのような価格推移を見せるのか、今後も同仮想通貨の動向を見守っていきたい。

release date 2021.07.06

出典元:

ニュースコメント

ハッシュレート低下に伴う取引手数料の高騰が懸念される

ハッシュレートの低下に伴い、仮想通貨市場ではビットコインの取引手数料が高騰するとの懸念が高まっているという。今年4月末に過去最高に達したビットコインの取引手数料は、先月末にかけて10分の1以下にまで低下したが、今月に入ってから再び上昇の兆しを見せている。今の所、ビットコイン価格は3万ドルから4万ドルの間でレンジ相場の様相を呈しており、取引手数料も微増程度に留まっている状況だ。しかしながらハッシュレートが低い水準にあることを考慮すると、急な値動きや取引需要の高まりが取引手数料の高騰に直結する可能性が高いと言えるだろう。特にエルサルバドルがビットコインを法定通貨として採用するなど、同仮想通貨の利用が拡大しているだけに、取引手数料の高騰リスクは無視できなくなってきている。最近では中国に代わって北米が新たなマイニングハブとして機能することが期待され始めているが、ビットコインのハッシュパワー不足は解消されるのか、今後も仮想通貨市場での展開に注目していきたい。

Zero(ゼロ)
筆者:Zero(ゼロ)
著者詳細

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。金融ライターとして独立後は、仮想通貨およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

「FXトピックス」 ご利用上の注意

当サイトは為替・FX・仮想通貨(暗号資産)に関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。また、記載の情報は、編集時点で当社が信頼できると判断した情報源をもとに作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行っておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。

当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しており、事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。