ビットコイン価格、再び3万ドルの下値支持線を試す

2021.05.25作成

2021.05.25更新

ビットコイン価格、再び3万ドルの下値支持線を試す

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米中政府の動きでマーケットセンチメントが悪化

5月21日以降、ビットコイン価格(BTC/USD)が急落しており、再び主要な下値支持線となっている3万ドルラインに迫った。

今月17日、ビットコイン価格は過去1ヶ月間で約30%減となる4万2,000ドル付近にまで低下していたが、翌々日にはその流れを引き継ぐ形で一気に3万ドルラインにまで暴落した。その後、同仮想通貨(暗号資産)価格は一時的に4万ドル台まで回復したものの、今回、再び大幅な下落を記録している。現在、ビットコイン価格は3万ドルラインで反発し、3万5,000ドル前後を推移している模様だ。

電気自動車メーカーのテスラがビットコイン決済の受付開始を発表して以降、同仮想通貨は好調な値動きを見せていた。しかしながらテスラのCEOであるイーロン・マスク氏が同社の方針を変更したことに加え、米連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board, FRB)によるテーパリング(量的緩和の縮小)への警戒感や、中国政府が仮想通貨に対する取り締まりを強化していることへの懸念から、マーケットセンチメントが悪化している。特に米国では米財務省(US Treasury Department)が仮想通貨の税務プロセスを強化する動きが生じており、この流れに拍車をかけているようだ。

これに追い討ちをかけるように、中国では政府首脳が仮想通貨マイニングを禁止する意向を示し、Huobi(フォビ)を始めとする仮想通貨取引所やマイニングプールなどがサービスを停止している。仮想通貨アナリストのニック・カーター氏はこの発表を受けてマイニング事業者による大規模な売りがブロックチェーン上で観測されたと言及[1]しており、中国政府のマイニング禁止令がビットコイン価格の変動に影響を与えていることが明らかになった。

今年に入ってから2兆ドルに達した仮想通貨市場の時価総額は、1兆4,000億ドル程度まで下落してきているが、再興することができるのか、今後もビットコインを始めとする主要な仮想通貨の動向に注目していきたい。

release date 2021.05.25

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ニュースコメント

ビットコインバブルの崩壊を懸念する仮想通貨コミュニティ

ビットコイン価格は年初から高騰を続け、6万5,000ドルの史上最高値を記録したが、そこから約50%減となる水準にまで下落してきている。このビットコイン価格の動きが2018年の仮想通貨バブル崩壊を連想させることから、仮想通貨コミュニティでは同仮想通貨に対する懸念が高まっているという。Tallbacken Capital AdvisorsのCEOであるマイケル・パーブス氏は、ビットコイン価格のモメンタムが決定的に弱気にシフトしたとコメントしている。また、投資会社Guggenheim Partnersの会長兼グローバルCIO(Chief Investment Officer)であるスコット・マイナード氏は、ビットコイン価格が大規模な調整に入ると言及しており、2万ドルから3万ドルが直近のターゲットになると予想していたようだ。仮想通貨コミュニティでは様々な議論が展開されているが、ビットコイン価格はどのように推移していくのか、今後も仮想通貨市場での動きを見守っていきたい。

Zero(ゼロ)
筆者:Zero(ゼロ)
著者詳細

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。金融ライターとして独立後は、仮想通貨およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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