Roll、約570万ドル相当の仮想通貨が不正流出

2021.03.18作成

2021.03.25更新

Roll、約570万ドル相当の仮想通貨が不正流出

仮想通貨ハッキング

仮想通貨ニュース

被害者への不十分な補償対応が批判を招く

ソーシャルトークンプラットフォームであるRollは、セキュリティ侵害により約570万ドル相当の仮想通貨(暗号資産)が不正に流出したことを報告した。[1]

発表によると、今月14日にRollはハッカーからの攻撃を受け、ホットウォレットの秘密鍵へのアクセスを許したという。結果的にハッカーはRollからWHALEやRARE、PICAを始めとする仮想通貨を盗み出し、仮想通貨取引プラットフォームのUniswap(ユニスワップ)を通じてそれらを売却することに成功しているようだ。この一連の出来事に関してRollは、スマートコントラクトなどのバグが原因ではないと断定し、インフラプロバイダーや法執行機関に調査を依頼している。

今回のハッキング被害に対してRollは、新しく50万ドルの仮想通貨基金を設けたが、その補償が十分ではないことから批判を受けているようだ。現在、Rollは全ての出金を停止しており、第三者企業によるセキュリティ監査の実施を計画しているという。また、Rollはフォレンジック(デバイスに記録された情報の回収と分析調査)を行い、どのように秘密鍵が漏洩したのかを解明すると伝えた。

昨年末、ロビンフッドがハッキング被害に遭うなど、金融業界は依然としてサイバー犯罪に悩まされている。特に仮想通貨を狙った犯罪は拡大傾向にあるだけに、仮想通貨関連企業にはセキュリティ対策の強化が求められると言えるだろう。

release date 2021.03.18

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ニュースコメント

安全性向上に尽力する仮想通貨関連企業

機関投資家の仮想通貨需要が高まっていることを受け、仮想通貨市場では安全性の高いサービスの構築が急務となっている。オーストラリアで最大級の取引量を誇る仮想通貨取引所であるCoinSpotがセキュリティシステムのISO認証を獲得するなど、仮想通貨市場ではこれまでになかった動きも生じているが、まだまだ多くの企業がセキュリティ面での課題を抱えたままだと言えるだろう。このような状況下で、Yearn.Financeに加え、Nexus Mutualなどの分散型保険サービスが台頭してきており、投資家保護の観点から仮想通貨市場の拡大に貢献しているという。Nexus MutualのCEOであるHugh Karp氏は、連邦預金保険公社(FDIC)のような保険サービスの提供を目指すと言及しているが、仮想通貨を取り巻く環境はどのように変化していくのか、今後もその動向を見守っていきたい。

Zero(ゼロ)
筆者:Zero(ゼロ)
著者詳細

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。金融ライターとして独立後は、仮想通貨およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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