Facebook、2021年1月のリブラ発行を計画

2020.12.01作成

2020.12.01更新

Facebook、2021年1月のリブラ発行を計画

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仮想通貨ニュース

米ドルに連動するステーブルコインとしてのローンチを目指す

大手SNSのFacebook, Inc.(本社:1 Hacker Way, Menlo Park, California 94025[1])【以下、Facebookと称す】が、同社のステーブルコインであるリブラ(Libra)を2021年1月に限定的な形でローンチする予定であることが明らかになった。[2]

11月27日の報道によると、Facebookの仮想通貨イニシアチブを先導するLibra Associationは、米ドルと1対1の比率で発行されるステーブルコインとしてリブラをローンチすることを計画しており、スイス金融市場監督局(Financial Market Supervisory Authority)【以下、FINMAと称す】からの承認を待っている状態だという。当初、リブラは多様な法定通貨からなる通貨バスケットに価値を裏付けられる構想だったが、Libra Associationは規制当局の圧力を受けてこの案を一時的に取り下げるに至ったようだ。

FINMAは今年4月、Libra Associationによるライセンス申請の処理を開始したことを発表した。現在、FINMAはリブラ関連のアプリを含めて徹底的な審査を行なっているが、FMIA法(Financial Market Infrastructure Act)に則りLibra Associationに対して追加の要件を課す可能性があると言及している。

最近、Checkout.comがLibra Associationへ加盟するなど、ここ数カ月でコインベースやXapo、Shopify、Spotify、Slow ventures、Blockchain Capitalといった有力な企業が同協会にメンバーとして参加している。一方、Paypal(ペイパル)やVisa(ビザ)、mastercard(マスターカード)、Stripe、Mercado Pago、eBay、Booking Holdingsなどの企業は、規制上の問題を理由にLibra Associationから脱退する動きを見せているが、Facebookはリブラのローンチを実現することができるのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。

official release 2020.12.01

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ニュースコメント

規制確立に向けて協調体制の構築を試みる各国政府

各国政府はリブラやその他ステーブルコインの台頭を脅威に感じており、国際的な規制を確立するために協調体制を築き始めている。今年に入ってからWEFが仮想通貨規制に向け国際コンソーシアムを結成するなど、包括的なフレームワークの構築を目的に議論の場が設けられているという。その他にもG20金融安定理事会がステーブルコイン規制の必要性を強調し、各所で国際基準を採用すべきだとの声が高まっているようだ。前回、米国のワシントンで開催された財務相・中央銀行総裁会議では、リブラに深刻なリスクが伴うとのコンセンサスが形成され、各国政府が同ステーブルコインの発行を認めない方針を示した。リブラを始めとするステーブルコインは、依然として各国政府の後押しを得られずにいるが、仮想通貨市場はどのように変化していくのか、今後もその動向を見守っていきたい。

Zero(ゼロ)
筆者:Zero(ゼロ)
著者詳細

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。金融ライターとして独立後は、仮想通貨およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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