ビットコイン価格、2017年以来初めて1万8,000ドルの大台に迫る

2020.11.19作成

2020.11.19更新

ビットコイン価格、2017年以来初めて1万8,000ドルの大台に迫る

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ポジティブなファンダメンタルズ要因に支えられて更なる上昇に期待

今月17日、ビットコイン(BTC/USD)価格は、過去24時間で5.3%増加したことで1万6,560ドルの安値から1万7,862ドルの高値にまで上昇した。[1]

今回、ビットコイン価格は2017年12月19日以来初めて1万8,000ドルの大台に迫る動きを見せている。これに関してOKCoinのCOO(Chief Operating Officer)であるJason Lau氏は、新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチンに関するニュースが多くの市場に好影響をもたらしていると前置きした上で、ビットコインのファンダメンタルズが非常にポジティブな方向に振れていると言及した。また、Lau氏はこのビットコイン価格の上昇が2017年時とは異なり、機関投資家の主導であることを指摘した。実際に多くの機関投資家が利用するCMEにおけるビットコイン先物の建玉は、過去最高となる9億7,600万ドルに達しているという。今年8月にビットコイン先物の未決済建玉が過去最高を記録したことから、この傾向が継続的なものであることが見て取れる。

eToroのGuy Hirsch氏は、ウォールストリートやメインストリートの企業、小売業者、機関投資家からの需要がビットコインに集まってきており、2017年のようにFOMO(機会を逃すことを嫌う投資家心理)が生じているとコメントした。今月17日時点でスポット市場におけるビットコインの取引量は11億ドルを超え、先月の日間平均である4億1,300万ドルを遥かに上回っている。このトレンドに関してHirsch氏は、ペイパルが米国で仮想通貨関連サービスを本格始動するなど、ビットコインの露出が高まったことが需要の急増を招いている可能性があると主張した。

一方、Alameda ResearchのSam Trabucco氏は、ビットコイン価格の上下に関係なく近い将来にボラティリティが拡大する可能性が高いと語っている。これに加え、Three Arrows CapitalのKyle Davies氏は、チャート上に抵抗線が見当たらないことから、このボラティリティの拡大がビットコイン価格の上昇につながるはずだと述べた。しかしながら利益的なポジションを抱えるビットコインアドレスの割合が98%を超えているため、投資家の利益確定による一時的な揺り戻しが発生するとの懸念もあるようだ。

今年に入ってから、ビットコイン価格は1万ドルの大台を超えて昨年10月以来の高値を更新するなど好調を維持してきた。米ドルのインフレが進行する中、ビットコイン価格は2万ドルを目指して更にモメンタムを増す可能性があるが、今後も同仮想通貨の動向を見守っていきたい。

official release 2020.11.19

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ニュースコメント

ビットコイン価格の上昇に遅れをとるイーサリアム

仮想通貨市場で2番目の規模を誇るイーサリアム(Ethereum)は、ビットコインの好調に引っ張られる形で価格が上昇し、今月17日時点で1通貨あたり約482ドルの値を付けている。しかしながらビットコイン価格が今月28%の上昇を記録したのに対し、イーサリアム価格は24%のプラスに留まっており、成長性の面で遅れを見せているという。これに関してEther CapitalのBrian Mosoff氏は、少なくとも現時点ではビットコインがブランド認知度でイーサリアムを上回っているものの、今後数カ月でこの格差が是正されて両者ともにパフォーマンスを向上させるとの考えを示した。先日、世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスがイーサリアム向けマイニングプールを立ち上げるなど、同仮想通貨を後押しする流れも生じているが、投資家はどのような行動に出るのか、今後も仮想通貨市場での展開に注目していきたい。

Zero(ゼロ)
筆者:Zero(ゼロ)
著者詳細

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。金融ライターとして独立後は、仮想通貨およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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