DBS銀行、仮想通貨取引プラットフォームの立ち上げを計画

2020.10.29作成

2020.10.29更新

DBS銀行、仮想通貨取引プラットフォームの立ち上げを計画

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仮想通貨カストディやSTOなどのサービスにも対応する見通し

シンガポール最大手の金融機関であるDBS銀行(本社:6 Shenton Way DBS Building Tower One Singapore 068809[1])が、機関投資家および個人を対象にした仮想通貨取引プラットフォームを構築していることが明らかになった。[2]

今回、DBS銀行は仮想通貨取引プラットフォームに関するウェブサイトを一時的に公開したものの、直ぐにそのコンテンツを削除している。現在、そのウェブサイトは「仮想通貨は明日のデジタル経済の未来を作る」と表示されているだけだが、キャッシュバージョンの情報は引き続き利用可能な状態だという。これに関してDBS銀行の広報担当者は、同行の仮想通貨取引プラットフォームが未だ開発中の段階で規制当局の承認を受けていないとコメントした。

公開された情報によると、DBS銀行はDBS Digital Exchangeという仮想通貨取引プラットフォームの立ち上げを試みているという。DBS Digital Exchangeはシンガポールドルや米ドル、香港ドル、日本円を含む複数の法定通貨を基軸に、ビットコイン(Bitcoin)、イーサリアム(Ethereum)、リップル(Ripple)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)の取引をサポートすることを予定している。これに加え、DBS銀行は仮想通貨カストディサービスおよびSTO(セキュリティトークンオファリング)などにも対応する構えのようだ。

DBS銀行は、仮想通貨取引サービスを金融機関やマーケットメーカーなどの機関投資家に展開すると同時に、STOによる効率的な資金調達手段を企業に提供することを想定しているという。また、DBS銀行は個人に対してDBS Vickers SecuritiesやDBS Private Bankなどの提携企業を介して仮想通貨取引プラットフォームへのアクセスを提供する見通しのようだが、この新しい試みは実現するのか、今後も同行の取り組みに注目していきたい。

official release 2020.10.29

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ニュースコメント

銀行による市場参入で仮想通貨の利便性が高まる

近年、銀行による仮想通貨市場への参入が相次いでおり、仮想通貨と法定通貨の垣根を超えた利便性の高いサービスが登場し始めているようだ。例えば、スイスの大手銀行であるデューカスコピーはイーサリアムによる入出金サービスを開始し、仮想通貨ウォレットと銀行口座間でのシームレスな資金移動を可能にしている。その他にも、英国・ロンドンを拠点とするチャレンジャーバンク(銀行業務ライセンスを取得し、既存銀行と同様のサービスを全てモバイルアプリ上で提供する企業)のレボリュートはステラの取り扱いを開始するなど仮想通貨関連サービスの強化を推進している状況だ。現在、シンガポールでは仮想通貨業界に多額の資金が流入しており、このようなイノベーションを後押しする動きが生じている。今回、DBS銀行は金融業界の流れを追従する形となったが、仮想通貨市場を取り巻く環境はどのように変化していくのか、今後もその展開を見守っていきたい。

Zero(ゼロ)
筆者:Zero(ゼロ)
著者詳細

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。金融ライターとして独立後は、仮想通貨およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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