ビットコイン先物の未決済建玉が過去最高値を記録

2020.08.06作成

2021.02.12更新

ビットコイン先物の未決済建玉が過去最高値を記録

ビットコイン

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株式市場や債券市場から機関投資家の資金が流入

主要な取引所に上場されているビットコイン(Bitcoin)先物の未決済建玉が、今年2月の53.6億ドルを上回る56億ドルを記録し、過去最高値に達したことが明らかになった。[1]

直近の未決済建玉は50億ドルとなったが、それでも先月の最低値である30億ドルから66%の増加を示している。また、先日ビットコイン価格が9,100ドルから1万1,100ドルに急上昇したことを背景に、CMEにおけるビットコイン先物の未決済建玉は過去2週間半で127%増加し、今月3日に過去最高の8億2,800万ドルまで跳ね上がったという。これに関して暗号資産のマーケットデータを提供するStackのMatthew Dibb氏は、機関投資家によるロングポジションの蓄積が原因だと言及しており、既存の投資市場から暗号資産市場に資金が流入してきていることを指摘した。

また、Dibb氏は株式市場が買われ過ぎの水準にあると同時に、債券利回りがマイナスの領域に突入したことから、投資家が代替市場で収益を確保しようと試みていると述べた。実際に米国10年国債は利回りが0.54%、インフレ調整後の利回りがマイナス1%を記録しており、ドイツや日本、スイスが発行する国債と同等の所にまで落ち込んでいる。

加えてDibb氏は、将来的に世界経済が悪化して投資家が従来の市場よりも暗号資産市場に着目するようになれば、ビットコイン価格がここ数年の高値を突破する可能性があると主張した。現在、ビットコイン価格は1万1,290ドル付近から横ばいな動きを見せているものの、今年2月の最高値である1万500ドルのサポートラインのはるか上方を推移しており、テクニカル分析でも強気が継続することが予想されている。今年4月、新型コロナウイルスの影響を受けてゴールドマンサックスは金の値上がりを予想しているが、ビットコインが新たな代替資産としての役割を果たすのか、今後も暗号資産市場の動向を見守っていきたい。

official release 2020.08.06

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ニュースコメント

投資家のニーズを捉えて普及する暗号資産先物

暗号資産を対象とした先物商品は、低い証拠金で効率的にポジションを構築する手段として認識されており、個人トレーダーやヘッジファンドなどの機関投資家に重宝される存在となっている。現在、CMEやBakktを筆頭にバイナンス、OKExなどの大手暗号資産取引所が暗号資産先物の提供を開始し、暗号資産デリバティブ市場の拡大を牽引しているという。また、米国ではBitnomialがCFTCの承認を受けるなど、新たなデリバティブ取引所が暗号資産市場に参入してきているようだ。加えて、別角度からのアプローチとして、KuCoinはホワイトラベルサービスのKuCloudを通じて同取引所が提供する暗号資産先物へのアクセスを解放している。このように暗号資産投資家を取り巻く環境は変化し続けているが、ビットコイン先物の需要はどのように推移していくのか、今後も暗号資産市場での展開に注目していきたい。

Zero(ゼロ)
筆者:Zero(ゼロ)
著者詳細

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。金融ライターとして独立後は、仮想通貨およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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