フランス銀行、CBDC向けの銀行決済アプリをテスト

2020.07.23作成

2020.09.15更新

フランス銀行、CBDC向けの銀行決済アプリをテスト

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金融およびテクノロジー分野の企業8社をパートナーに選定

フランス銀行(Banque de France)が、中央銀行発行の独自仮想通貨(Central Bank Digital Currency)【以下、CBDCと称す】向け銀行決済アプリのテストを実施するため、金融およびテクノロジー分野の企業8社をパートナーとして選定したことが明らかになった。[1]

発表によると、フランス銀行はAccentureおよびEuroclear、HSBC、Iznes、LiquidShare、ProsperUS、SEBA Bank、Société Généraleをパートナーに選んだという。既に、フランス銀行はソシエテジェネラル(Societe Generale)とデジタルユーロの試験運用を実施しており、その活動を他のパートナー企業にも展開していく計画だ。フランス銀行は仮想通貨以外の金融商品取引、CBDCを用いた国際決済に関する規制改善、資金の可用性向上の3つの領域に焦点を当てて協業すると述べ、これらの企業と今後数カ月にわたりテストを継続していくと言及した。

また、フランス銀行はこのテストソリューションがCBDCに対する関心を高めることに貢献し、ユーロシステムの繁栄につながると説明した。これに加え、SEBA BankのCEOであるGuido Bühler氏は、同社のサービスと専門性が、仮想通貨のエコシステム開発において価値あるものになると主張しており、今回パートナー企業に選定されたことで、それを証明すると言及している。

欧州ではCBDC関連の取り組みが活発になってきており、フランス以外でもその実現に向けた実証実験が進められているようだ。依然としてCBDCの導入には反対の声も上がっているが、欧州各国はどのような対応を見せるのか、今後も同地域での展開を見守っていきたい。

official release 2020.07.23

出典元:

ニュースコメント

CBDC開発で強調体制の確立が求められる欧州諸国

昨今、欧州ではECBが独自仮想通貨の開発活動拡大を検討するなど、CBDC発行に向けた動きが顕著になってきている。フランス以外にもドイツやオランダ、イタリアなどの中央銀行がデジタルユーロの活用に興味を示しており、CBDCを実現するために国家間の協力体制の確立が望まれているようだ。これと同時に、エストニアが仮想通貨市場の規制強化を実施するなど、仮想通貨を受け入れるための環境が整備されつつあるという。現在、仮想通貨市場を牽引する中国では、中国農業銀行がCBDCのテストアプリを開発していると報道されており、他の先進諸国に先駆けてプロジェクトが前進している様子がうかがえる。中国人民銀行(People's Bank of China)のデジタル人民元は、発行まで秒読み段階に入ったと言われているが、デジタルユーロ開発はこの流れに追いつくことができるのか、今後も欧州各国の取り組みに注目していきたい。

Zero(ゼロ)
筆者:Zero(ゼロ)
著者詳細

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。金融ライターとして独立後は、仮想通貨およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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