Matic Network、ステーキングプログラムの立ち上げを発表

2020.06.30作成

2020.06.30更新

Matic Network、ステーキングプログラムの立ち上げを発表

ブロックチェーン

仮想通貨ニュース

トークン保有者には最大年利120%のリターンを付与

仮想通貨関連プロジェクトのMatic Network【以下、Maticと称す】は、新しいステーキングプログラムをローンチすることを発表した。[1]

Maticはイーサリアム(Ethereum)ネットワークのボトルネックを解消するために開発された分散型アプリ(DApps)対応のサイドチェーンであり、毎秒4,000件から1万件のトランザクションを処理することが可能だという。Maticの性能はイオス(EOS)やトロン(Tron)に匹敵し、スケーラブルな代替システムとしての利用に期待が高まっているようだ。

Maticは今月初めにメインネットを立ち上げたが、ステーキングプログラムに関してはテストネット上のみでの運用となっていた。既にMaticは発行上限数の12%にあたる12億通貨ものトークンを発行しており、今後5年間、このステーキングプログラムを継続する見通しだ。Maticはユーザーのステーキングを推奨し、最大で年間120%のリターンを還元すると公表している。別のステークトークンであるTezosが年間6%から7%のリターンを付与している事実を考慮すると、Maticのサービスは投資家にとって魅力的だと言えるだろう。

このようなネットワークではトークンを保有するユーザーがバリデータノードを運用するが、次のステップとしてMaticは外部のバリデータを取り込むことを計画しているようだ。Maticはインドの大手ITコンサルティング企業であるInfosysを含め、既にいくつかの企業との協業を確定しているという。これに関してInfosysのBharat Gupta氏は、プライバシーに特化したブロックチェーン構築の足がかりにしたいと語っており、本ネットワークにバリデータとして参加することを表明した。Infosysは仮想通貨市場への本格的な参入を狙っているようだが、Maticとの協業がどのような成果を生むのか、今後もこれら企業の動向を見守っていきたい。

official release 2020.06.30

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ニュースコメント

資産の長期保有を促進する仮想通貨業界

これまで投資家が投機的な目的以外で仮想通貨を保有することはほとんどなかったが、仮想通貨市場で様々なステーキングサービスが登場し、長期保有者にインセンティブを与える仕組みが整い始めている。最近では分散型金融(DeFi)プロジェクトを推進するBalancer LabsがBALトークンの配布を開始し、ステーキングによる報酬獲得を狙うネットワーク参加者を募っているようだ。また、大手仮想通貨取引所のKuCoinはホワイトラベルサービスのKuCloudの開始に併せ、ステーキングサービスを含む分野に注力して事業を拡大する方針を打ち出しているという。ビットコインの半減期がマイナーに深刻な影響を与える可能性があるとの懸念も高まる中、バリデータおよびステーキングを用いた効率的なブロックチェーンシステムに注目が集まっているが、仮想通貨業界はどのように偏移していくのか、今後もその展開を注視していきたい。

Zero(ゼロ)
筆者:Zero(ゼロ)
著者詳細

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。金融ライターとして独立後は、仮想通貨およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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