デューカスコピー、イーサリアムによる入出金サービスを開始

2020.06.11作成

2020.06.11更新

デューカスコピー、イーサリアムによる入出金サービスを開始

Dukascopy, Ethereum

仮想通貨ニュース

基軸通貨の米ドルを介したオペレーションモデルを採用

スイスの大手銀行であるDukascopy Bank SA(本社:ICC, Entrance H, Route de Pré Bois 20, 1215 Geneva 15, Switzerland[1])【以下、デューカスコピーと称す】は、イーサリアム(Ethereum)を入出金サービスの対象に追加することを発表した。[2]

2018年10月にデューカスコピーはビットコイン(Bitcoin)による入出金サービスを開始しているが、今回、同行は業界第2位の規模を誇るイーサリアムもサポートに加えることを決定した。これらの仮想通貨は着金時に自動的に基軸通貨の米ドルに両替され、クライアントの口座残高に反映されるようになっている。反対に出金の際にはデューカスコピーが米ドルを仮想通貨に変換し、それを事前に登録された指定のウォレットアドレスに送金するという。

デューカスコピーはビットコインおよびイーサリアムによる入金を受け付けるために、毎回新たなウォレットアドレスを生成し、誰の入金なのかを明確にするオペレーション体制を構築している。イーサリアムによる入金は最大で合計5万ドルまで可能となっており、デューカスコピーは状況に応じて下限を設定する裁量権を有する。これらの仮想通貨は入出金のトランザクションが処理されるまでにタイムラグがあるため、クライアントはその間の価格変動リスクを背負うことになる。

また、ブロックチェーン上では24時間、仮想通貨の取引を行うことが可能だが、デューカスコピーによる入出金はスイスのジュネーブにある同行の営業時間中にしか受け付けられない。最近、欧州ではESMAが市場のTRVに関するレポートを公表しており、投資市場全般のボラティリティの高まりが懸念されているが、このイーサリアムによる入出金サービスは受け入れられるのか、今後もデューカスコピーの取り組みを見守っていきたい。

official release 2020.06.11

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ニュースコメント

英国でチャレンジャーバンクを後押しする流れ

現在、欧州では英国がフィンテック分野の発展に力を入れており、新しい形態の事業が次々と誕生している。特にチャレンジャーバンク(銀行業務ライセンスを取得し、既存銀行と同様のサービスを全てモバイルアプリ上で提供する企業)の台頭が著しく、既存の金融業界を侵食し始めているようだ。実際に英国を代表するチャレンジャーバンクであるレボリュートは5億ドル以上の資金調達に成功し、欧州経済領域(EEA)以外にもシンガポールやオーストラリアに進出を果たしている。この流れを後押しするようにイングランド銀行はステーブルコインによる決済規制に賛同し、イノベーションを受け入れる姿勢を示している。レボリュートを始めとするチャレンジャーバンクのサービスは、仮想通貨決済との親和性が高いだけに、仮想通貨市場の拡大を背景にその勢いを増していく可能性があると言えるだろう。

Zero(ゼロ)
筆者:Zero(ゼロ)
著者詳細

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。金融ライターとして独立後は、仮想通貨およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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