Blocknox、機関投資家向けに仮想通貨カストディサービス拡大の試み

2020.02.20作成

2020.05.13更新

Blocknox、機関投資家向けに仮想通貨カストディサービス拡大の試み

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仮想通貨ニュース

1年以上の実績を梃子に銀行や資産管理会社などに訴求

ドイツで2番目の規模の証券取引所を運営するBoerse Stuttgart GmbH(本社:Börsenstraße 4, 70174 Stuttgart[1])【以下、Boerse Stuttgartと称す】の子会社であるBlocknoxは、機関投資家向けに仮想通貨カストディサービスの拡大を試みていることを明らかにした。[2]

今月18日の発表によると、既にBlocknoxは、エスクローベースでの仮想通貨カストディサービスの提供を開始しており、それをBoerse Stuttgartの仮想通貨取引アプリであるBISONおよび仮想通貨取引所のBSDEXに統合することに成功したという。現在、Blocknoxは、Boerse Stuttgartグループ外の銀行や資産運用会社などを対象に、仮想通貨およびその他デジタル資産のカストディサービス拡大を模索しているようだ。それに向けてBlocknoxは、マルチレベルセキュリティコンセプトに基づいたシステムを構築し、同社のプラットフォームに実装することで強固なカストディサービスを実現している。

BlocknoxのマネージングディレクターであるUlli Spankowski博士は、このことについて次のようにコメントしている。

Blocknoxは、ドイツの先駆者的な立ち位置で既に1年以上、仮想通貨のカストディサービスを運用しています。現在、我が社は、その経験と実績を活かして機関投資家セグメントのクライアント向けにサービスを提供したいと思っています。これらのクライアントは、高い信頼性を誇るBlocknoxのカストディソリューションを仮想通貨関連サービスの構成要素として利用することができます。

Dr. Ulli Spankowski, Managing Director of Blocknox - Boerse Stuttgartより引用

今年1月初旬、ドイツでは仮想通貨関連サービスを規制する法案が可決され、ライセンス制度が導入されることが決定しており、Blocknoxは、それを取得するために申請書の提出を予定しているという。これまでBoerse Stuttgartは、BISONのユーザー数を10倍に拡大するなど、積極的に仮想通貨関連事業を推進しているだけに、今後もBlocknoxを含めた同グループの取り組みに期待したい。

official release 2020.02.20

出典元:

ニュースコメント

ドイツの金融業界が仮想通貨市場に接近

昨年末、ドイツ議会が銀行の仮想通貨取り扱いを許可する法案を可決し、2020年から国内の金融機関で株式や債券などの商品と同様に、オンラインバンキングを介してビットコイン(Bitcoin)を含む仮想通貨の取引が可能になった。これまでドイツでは、仮想通貨関連商品を取り扱うためにカストディ企業を利用する必要があったが、十分な能力を有する銀行に関しては、この法案の成立でそれが不要になるという。その他にも、ドイツ銀行協会がデジタルユーロの活用を要請するなど、仮想通貨市場の盛り上がりと共に、国内では金融業界が仮想通貨やブロックチェーン技術の取り込みを図る動きを見せはじめている状況だ。足元では、WEFが仮想通貨規制に向け国際コンソーシアムを結成し、世界規模でのガバナンスが検討される中、Boerse Stuttgartは、2018年に仮想通貨取引を開始して以来、多方面で仮想通貨関連事業を展開している。国内市場でのプレゼンスを徐々に増してきているだけに、今後も同社の動向に注目していきたい。

Zero(ゼロ)
筆者:Zero(ゼロ)
著者詳細

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。金融ライターとして独立後は、仮想通貨およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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