2020年に機関投資家のアルゴリズム取引が急増

2021.07.12作成

2021.07.12更新

2020年に機関投資家のアルゴリズム取引が急増

ソリューション

FX業者 (ブローカー)

ロックダウン下でトレーダーは電子取引にシフト

新型コロナウイルス(COVID-19)禍の2020年、機関投資家のアルゴリズム取引が急増したことが、ロイターの調査で明らかになった。[1]

2020年にFX市場シェアの30%を握ったJPモルガンとUBS、ドイツ銀行を対象としたロイターの調査によると、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて市場ボラティリティが高まる中、多くの投資家が大部屋のトレーディングフロアで取引する伝統的な手法よりも電子取引を選好しているという。JPモルガンのマクロeコマース部門ヘッドを務めるチー・エヌゼル氏は、電子・自動取引テクノロジーへの投資は重要であり、昨年から急増しているアルゴリズム取引を通じ、より効率的なコスト管理と流動性アクセスを実現していると言及した。

また、2020年は市場ボラティリティの拡大を背景に、スプレッドも世界金融危機以来の水準まで広がった。このような中、英国・ロンドンを拠点とするフィンテック企業であるXTX Marketsのような新興勢力が、豊富な流動性を供給することで一定の市場シェアを確保したという。実際に、世界的な金融専門誌であるユーロマネー(Euromoney)誌が公表したFXサーベイ2021において、XTX MarketsはJPモルガンとUBS、ドイツ銀行に次ぐ4番手に位置づけた。尚、XTX MarketsはFX取引においてサードパーティーのアルゴリズム活用を推奨している。加えて、Coalition Greenwichが6月に実施した調査によると、2020年は40%以上のFXトレーダーがアルゴリズム取引を行い、2021年は更に増加することが見込まれるという。

複数の取引施設や海外FXブローカーのFX取引高が増加する中、多くのトレーダーがアルゴリズム取引を有効活用することで、更に市場が活性化することに期待したい。

release date 2021.07.12

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ニュースコメント

個人投資家も利用できるアルゴリズム取引

アルゴリズム取引は機関投資家のみならず、個人投資家も利用できる。例えば、個人投資家の間で利用拡大が続くMetaTrader5【以下、MT5と称す】は、高性能なアルゴリズム取引機能を搭載している。また、MT5はMQL5コミュニティと呼ばれる強固なコミュニティサイトを有しており、2万種類以上のロボットや取引アプリが利用可能だ。MT5に関しては、日本居住者向けにサービス提供する多くの有力海外FXブローカーが導入済みである。例えば、Global Forex AwardsにてベストリテールFXブローカー賞を受賞したXMグループ傘下のXMTrading(エックス エム)や、良好な業績推移のExnessがMT5を採用している。また、仮想通貨CFDを提供開始したTitan FXも、MT5上で多岐にわたるサービスを提供している。2021年もアルゴリズム取引の増加が予想される中、顧客基盤の拡大を図る海外FXブローカー各社が、如何なる関連ソリューションを提供するか注目したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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