GMO、ヤフー傘下のワイジェイFXを買収

2021.05.26作成

2021.05.26更新

GMO、ヤフー傘下のワイジェイFXを買収

買収

FX業者 (ブローカー)

更なるシェア拡大と利便性向上を模索

金融サービスプロバイダーであるGMOフィナンシャルホールディングス株式会社【以下、GMO-FHと称す】は5月25日、ヤフー株式会社の子会社であるワイジェイFX株式会社【以下、ワイジェイFXと称す】の全株式を取得し買収したことを発表した。[1]

GMO-FHはワイジェイFXの全株式を約288億円で取得し、2021年9月下旬に予定している株式譲渡実行日に商号を「外貨ex byGMO株式会社」に変更するという。GMO-FHはワイジェイFXの買収を通じ、これまで培ってきたノウハウや経営資源を共有してサービスの高付加価値化を進め、一層のシェア拡大と利便性向上を図る方針だ。一方、ワイジェイFXは株式やFX、仮想通貨(暗号資産)といった多岐にわたる金融サービスに強みを持つGMO-FHの傘下に収まることで、更なる成長を目指すという。尚、GMO-FHへの株式譲渡後においても、ワイジェイFXが提供するサービス及び名称を継続利用していくとのことだ。

GMO-FHは利便性の高い取引環境を追求することで、顧客基盤を拡大させている。2020年には、同社子会社であるGMOクリック証券のFX取引高が世界1位となり、リテールFXブローカーとしては唯一、月次平均取引高が1兆ドルを突破したという。また、GMO-FHの連結会社として仮想通貨取引業を営むGMOコイン株式会社が、2021年4月の取引所取引において、ビットコイン出来高が国内1位となっており、仮想通貨分野でも業容を拡大させている状況だ。[2]一方、ワイジェイFXは使い勝手の良いスマホツールの提供などを推進し、成長拡大を続けている。

尚、GMO-FHは、ワイジェイFXの業績を2021年12月期第4四半期から連結業績に反映させる予定である。両社がシナジー効果を存分に発揮することで、更なる顧客基盤の拡大が期待できそうだ。

release date 2021.05.26

出典元:

ニュースコメント

一大FX市場を形成する日本

GMOクリック証券は、9年連続で日本でのFX取引高第1位を達成しており、国内FX業界をリードする存在だ。今回、GMO-FHはワイジェイFXを傘下に収めることで、国内FX首位の座を固める狙いがあると推察される。日本のFX市場に関しては、個人投資家の最大レバレッジが25倍に規制されている他、スプレッド縮小競争が激化している。また、ゼロカットシステムを適用していない国内FXブローカーでは、相場の急変で追証が発生するリスクもある。一方、日本はFX市場における全オーダーフローの35%以上を占める一大市場であり、高いレバレッジやゼロカットを採用して差別化を図る海外FXブローカーにとっても魅力的な市場に映っているようだ。実際に、複数の海外FXブローカーが日本市場にフォーカスしたサービスの提供を試みている。例えば、5月24日より創業12周年キャンペーンのグランドフィナーレを開始したFBSは、日本人トレーダーによる取引活性化に繋げるべく、投資教育コンテンツの日本語版を拡充している。また、NDD方式を採用して極めて高い執行率を実現しているMILTON MARKETSも日本人向けサービスを拡充しており、入金額に応じて最大5%のボーナスを付与する入金ボーナスキャンペーンなどを実施している。国内外のFXブローカー各社が、顧客ニーズにマッチしたソリューションを提供することで、日本のFX市場が更に活性化することに期待したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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