Vantage FX、新たなモバイルアプリをリリース

2021.05.19作成

2021.05.19更新

Vantage FX、新たなモバイルアプリをリリース

モバイルアプリ

FX業者 (ブローカー)

英国向けサービスの拡充を模索

海外FX・CFDブローカーのVantage FXは5月18日、英国向けに特化したサービスの拡充を図るべく、新たなモバイルアプリをリリースした。[1]

Vantage FXは新たなモバイルアプリをリリースし、商品の分散や容易な市場アクセスといった優れたユーザーエクスペリエンスを提供することで、英国市場を開拓する長期戦略プランを推進していく方針だ。同社によると、個人投資家による取引の90%がモバイルを通じて行われており、モバイルアプリの必要性が高まっているという。また、Vantage FXは英国で人気が高いスプレッドベッティングや欧州・英国個別株式などの金融商品を追加する他、プロ投資家向けに仮想通貨(暗号資産)取引サービスも提供する。尚、英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority, FCA)は2020年10月、個人投資家を対象とした仮想通貨デリバティブ及びETN(上場投資証券)の販売を禁止している。Vantage FX英国部門のCEOを務めるDavid Shayer氏は、新モバイルアプリのリリースは英国事業の歴史に新たな章を刻むものであり、同社のサービスを再強化すると共に、顧客のトレードをできる限り容易にすると言及している。

また、Vantage FXは顧客基盤の維持を図るべく、ユーザーエクスペリエンスの向上に注力している状況だ。例えば、同社はQRコードを用いた預金システムや優れたアカウントマネージャーシステムを導入している。Shayer氏は世界最大級の市場規模を誇る英国で顧客基盤を確立することを長期的ビジョンの中核に据えており、同国を主要な活動拠点として他の注力市場へのサービス展開を図ると言及している。また、一部の海外FXブローカーが英国から撤退する中、Vantage FXは英国市場動向を極めて楽観視しており、オーストラリアで効果を発揮した戦略を採用して収益を上げることができると確信しているという。

2009年に創業したVantage FXは、英国やオーストラリア当局の規制下においてグローバルにサービスを提供している。2020年にVantage FXはMoneta Marketsと呼ばれる新ブランドを立ち上げ、マルチアセットに対応した取引サービスの提供を開始した他、Brokereeと提携してPAMM(Percentage Allocation Management Module)サービスの提供を試みるなど、顧客ニーズへの対応を進めている状況だ。但し、Vantage FXは2020年に日本市場からの撤退を決断しており、日本人顧客による新規口座開設の受け入れを停止している。

Vantage FXはユーザーエクスペリエンスの向上に繋がる新たなモバイルアプリをリリースすることで、戦略市場として位置付ける英国で更なる業容拡大を図ることに期待したい。

release date 2021.05.19

出典元:

ニュースコメント

モバイルシフトを進める個人投資家

近年、テクノロジーの進化と投資スタイルの変化により、多くのトレーダーがモバイルを活用して取引を行なっている。また、時代の流れに対応してモバイルアプリ上で革新的なユーザーエクスペリエンスを提供する複数の新興ブローカーが、急速に顧客基盤を拡大させている状況だ。その代表格が、2ヶ月で600万人のユーザーを獲得したロビンフッドである。株式や仮想通貨の一部銘柄の価格高騰を主導するロビンフッド現象が生み出されるほどまでに、ミレニアル世代を中心とした多くの投資家が、ゲーミフィケーションを導入したロビンフッドの投資アプリを選好している。また、英国・ロンドンを拠点とするチャレンジャーバンク(銀行業務ライセンスを取得し、既存銀行と同様のサービスを全てモバイルアプリ上で提供する企業)であるレボリュートは4種類の仮想通貨の取り扱いを欧州向けに開始した。同社は個人投資家の間で急速に需要が高まる仮想通貨取引や多様なバンキングサービスなどをモバイルアプリ上で提供しており、その利便性の高さや取引手数料無料サービスなどが顧客から高い評価を得ている模様だ。顧客のモバイルシフトが進む中、海外FXブローカー各社が顧客基盤の維持・拡大に向けて如何なるソリューションを講じるか注目したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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