ブローカー各社、コインベース株の取り扱いを開始

2021.04.16作成

2021.04.16更新

ブローカー各社、コインベース株の取り扱いを開始

Coinbase

FX業者 (ブローカー)

トレーダーは有力仮想通貨取引所株式の売買が可能に

CMC Markets【以下、CMCと称す】やeToro(UK)Ltd.【以下、eToroと称す】、楽天証券株式会社といったブローカー各社が、米国非居住者を対象に、4月14日にナスダック・グローバル・セレクト・マーケット(Nasdaq Global Select Market)へ上場した米大手仮想通貨(暗号資産)取引所であるCoinbase, Inc.【以下、コインベースと称す】株式の取り扱いを開始した。[1]

コインベースはナスダックへの直接上場を行ったため、証券を引き受けるアンダーライター(有価証券の引受業者)がおらず、ブックビルディングのプロセスを通じた需要予測を行っていない。eToroは安定した取引をサポートするアンダーライターがいないため、コインベースの株価が大きく値動きする可能性があると言及していた。14日の取引初日において、コインベース株の初値は381ドルとなり、一時429ドルまで上昇した後に328ドルで引けた。終値は高値から約24%安となっていることから、ボラティリティが大きく拡大していたことがうかがえる。

コインベース株の初値は、ナスダックが公表した参考価格である250ドルを約52%上回った。しかしながら、個人投資家の間でコインベースへの需要が高まる中、CMCは高すぎるバリュエーションの修正が起きる可能性を指摘している。また、コインベースは同社よりも割安な取引サービスを提供するバイナンス(Binance)やジェミニ(Gemini)、ビッサム(Bithumb)、Kraken(クラーケン)といった競合との競争が激化しているという。

尚、コインベース株を巡っては、IG Groupがコインベースの証拠金取引を開始するなど、多くの市場参加者から高い注目を集めている。コインベースは無事に株式上場を果たしたが、今後も同社株に対して買いの勢いが続くのか注目したい。

release date 2021.04.16

出典元:

ニュースコメント

コインベースの次なる一手に注目

コインベースの株式上場が、仮想通貨市場の更なる拡大に繋がっている模様だ。同社の上場を前日に控えた4月13日、仮想通貨市場をリードするビットコイン(Bitcoin)価格が過去最高値を更新した他、リップル価格は約15%上昇し、2018年以来初めて時価総額が700億ドルを突破している。仮想通貨取引が活況を呈する中、コインベースはANKR・CRV・STORJを上場するなど、商品ラインナップの拡充などを通じ、業績の急拡大に成功している。しかしながら、同社の収益構造は仮想通貨の売買手数料に大きく偏っており、業績の安定化や更なる成長に向け、収益の多角化が課題になっている。足元では、続々と伝統的金融機関が仮想通貨市場へ参入してきている中、コインベースにとっては、2022年に株式上場を検討していると報じられたKrakenなどとの競争が激化している状況だ。コインベースが更なる顧客基盤の拡大に向けて画期的なソリューションを講じることに今後も期待したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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