OANDA、全米先物協会から20万ドルの支払命令を受ける

2021.04.09作成

2021.04.09更新

OANDA、全米先物協会から20万ドルの支払命令を受ける

OANDA

FX業者 (ブローカー)

度重なるコンプライアンス違反

米国の大手海外FXブローカーであるOANDA Corporation【以下、OANDAと称す】が、度重なるコンプライアンス違反に関し、全米先物協会(National Futures Association)【以下、NFAと称す】から罰金として20万ドルの支払いを命じられたことが明らかになった。[1]

NFAによると、2018年5月、OANDAがプライベートエクイティファンドであるCVC Capital Partnersに買収されて以来、コンプライアンス違反の頻度と程度が増しているという。同協会はOANDAによる違反是正に係る指導を行ってきたが、コンプライアンス体制に改善が見られないことから、NFAの懲戒処分対象となっていた。

NFAが申し立てを行ったOANDAのコンプライアンス違反に関しては、AML(マネーロンダリング防止)プロセスを遵守せず、コンプライアンスオフィサーへの報告義務を怠った他、情報システムセキュリティプログラム(Information Systems Security Program)【以下、ISSPと称す】に関する対応不備が挙げられている。また、顧客苦情に対する不適切処理や正確なFX日次レポートの提出義務違反、FX業務及び従業員の監督義務違反も指摘されている。

2021年3月8日、OANDAはNFAによる訴状を受け、30日以内に回答書を提出する猶予が与えられていた。正式に告訴手続きが進められた場合、OANDAはNFAからの除名や業務停止に加え、コンプライアンス違反事案ごとに50万ドル以下の罰金刑などが科せられる可能性があった。しかしながら、今回OANDAはNFAに20万ドルの罰金を支払うことで、同協会と和解した模様だ。

OANDAがコンプライアンス体制の抜本的な見直しを図るべく、如何なる取り組みを講じるのか今後も注目したい。

release date 2021.04.09

出典元:

ニュースコメント

投資家保護に向けた取り組みを強化するグローバル当局

グローバル各国当局が、投資家保護に向けた取り組みを強化している。直近では、ASICが個人投資家向けCFD規制策を適用開始した他、MASはエンフォースメントレポートを公表し、違法行為に対して厳格な措置を講じる姿勢を鮮明にしている。世界的に規制強化が進む中、OANDA以外にもAdmiral Markets ASやStoneXなど、複数の金融サービスプロバイダーが規則に違反したとして罰金を命じられている状況だ。他方で、より安心・安全な取引環境の構築を推進する海外FXブローカーが散見されている。例えば、安定したトレード環境が売りのTitan FXはFinaComより執行の質に関する認証を取得し、更なる取引の透明性向上に努めている。尚、Titan FX(タイタン FX)は3種類の日本円通貨ペアや4種類の貴金属CFDを追加した他、週間市場分析レポートの配信サービスを開始するなど、積極的に商品・サービスを拡充している。グローバル各国当局が投資家保護を最重要視する中、海外FXブローカー各社がより安心・安全な取り組みを推進することに期待したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

「FXトピックス」 ご利用上の注意

当サイトは為替・FX・仮想通貨(暗号資産)に関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。また、記載の情報は、編集時点で当社が信頼できると判断した情報源をもとに作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行っておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。

当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しており、事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。