ロビンフッド、キャッシュボーナスキャンペーンを開催

2021.03.19作成

2021.03.25更新

ロビンフッド、キャッシュボーナスキャンペーンを開催

モバイルアプリ

FX業者 (ブローカー)

入金額に対して最大5%のキャッシュボーナスを付与

シリコンバレーを拠点に取引手数料無料の投資アプリを提供するRobinhood Markets, Inc.【以下、ロビンフッドと称す】は、2021年3月15日から28日までの期間において、新規の入金額に対して最大5%のキャッシュボーナスを付与するキャンペーンを開催中だ。[1]

ロビンフッド・キャッシュリワーズ(Robinhood Cash Rewards)と題したプログラムでは、新規の入金額に応じて最大250ドルを還元するという。キャッシュボーナスに関しては、付与日から60日間出金することができないとのことだ。

米国のバイデン政権が実施する新型コロナウイルス(COVID-19)経済対策の1つである給付金が、ビットコイン(Bitcoin)と株式市場に流入する可能性が指摘される中、ロビンフッドのプロモーションが実施された。また、Reddit【以下、レディットと称す】のフォーラムであるWallStreetBets(ウォールストリート・ベッツ)で繋がる個人投資家が共闘し、給付金をペニー株(低位株)に投じる可能性があるという。これらの動きに鑑みると、ロビンフッドを含む複数のリテールブローカーが、レディット投資家を新たな潜在顧客として見なしていると推察できる。尚、欧州市場では過剰な取引の誘引が問題視されており、現金か否かを問わずボーナスやインセンティブの付与が禁止されている。

レディット騒動に伴い市場に混乱が生じた際には、IG Groupが小型株の証拠金取引停止を決断したように、複数のブローカーが急遽大きく空売りされている銘柄の取引制限措置を講じている。給付金を活用した投資拡大が見込まれる中、トレーダーは引き続き取引環境の急変に対して注意を払う必要がありそうだ。

既に一部の米国人に対して現金給付の支給が始まっている模様であり、実際に給付金が株式や仮想通貨(暗号資産)市場に向かうのか、その資金動向を見守りたい。

release date 2021.03.19

出典元:

ニュースコメント

急成長の影で複数の課題が浮き彫りとなるロビンフッド

仮想通貨関連サービスの拡充が奏功し、年初からわずか2ヶ月間でロビンフッドは600万人のユーザー獲得に成功しており、2021年に入っても急速に顧客基盤を拡大している。また、同年2月にロビンフッドのモバイルアプリダウンロード数は300万件を超えており、これはブローカーの中で過去最高になるという。同社はミレニアル世代から圧倒的な支持を受け、破竹の勢いで急成長を遂げているが、取引システムやインフラ及びコンプライアンス面における課題が浮き彫りとなっている。例えば、ロビンフッドではシステム障害が度々発生している他、ハッキング被害時の不手際な対応に顧客から不満の声が挙がっている。また、オプション取引で多額の損失を出したと勘違いした、投資経験の浅いロビンフッドユーザーが自殺する事態に発展している。取引システム面に関しては、同社が個人の注文をマーケットメイカー(値付け業者)に回送してリベートを得る仕組みについて、取引の透明性向上を図るべく開示強化を求める声が出ている状況だ。ロビンフッドは年内にIPO(イニシャルパブリックオファリング)を実施するとの観測が高まっているが、個人投資家保護の徹底を図るべく、足元で浮き彫りとなった複数の課題に対して早急に対応することに期待したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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