eToro、SPACとの合併による100億ドル規模の上場計画が浮上

2021.03.17作成

2021.03.25更新

eToro、SPACとの合併による100億ドル規模の上場計画が浮上

eToro

FX業者 (ブローカー)

会社側は上場計画の噂を再否定

ソーシャルトレーディング・プロバイダーのeToro(UK)Ltd.(本社:24th floor, One Canada Square Canary Wharf London, E14 5AB United Kingdom[1])【以下、eToroと称す】が、ブランク・チェック・カンパニーとも呼ばれる特別買収目的会社(Special Purpose Acquisition Company)【以下、SPACと称す】との合併を通じてNasdaq(ナスダック)への上場を計画していると、イスラエルの通信社であるCalcalistが報じた。[2]

eToroの企業価値は100億ドルと見積もられており、上場が実現すれば、イスラエルに拠点を置くフィンテック企業として過去最大規模の案件になるという。しかしながら、同社の広報担当者は、Calcalistが報じた内容を市場の噂として否定している。尚、Calcalistは2020年12月にも匿名の情報筋からの情報として、eToroがSPACとの合併を通じて50億ドル規模の上場を計画していると報じたが、その際もeToroは報道内容を否定していた。

SPACは未公開企業を買収することのみを目的としたペーパーカンパニーであり、従来のIPO(イニシャルパブリックオファリング)プロセスを簡略化する手法を用いる。近年、SPACを活用した上場が活況を呈しており、数億ドル規模の資金調達に成功する事案も散見されている。eToroがどのSPACとの合併を検討しているかは不明であるが、個人投資家の間では同社株に対する需要が高まっているという。2020年12月に実施されたプライベートセール時において、eToroの推定評価額は25億ドル超であったことを勘案すると、短期間に同社の市場価値が更に高まっている模様だ。

eToroは上場計画に関する報道を再否定しているが、今後も市場で注目が集まる同社の動向を見守りたい。

release date 2021.03.17

出典元:

ニュースコメント

トレーディング業界のディスラプター、eToro

Yoni Assia氏とRonen Assia氏の兄弟が2006年に創業したeToroは、足元の数年で急成長を遂げており、顧客数は既に2,000万人を突破したという。同社は業績面においても好調を維持しており、2020年の総売上高は6億ドルを計上した他、取引高は前年比400%増の1.5兆ドル超に達したとのことだ。Yoni Assia氏は、eToroではソーシャルネットワークがサービスの中核を成しており、コピートレード機能が競合プラットフォームとの差別化要因になっていると言及している。また、同社は更なるグローバルリーチの拡大を目指し、マーケティング活動を強力に推進している状況だ。例えば、eToroはラグビーオーストラリア代表と提携した他、eToroは英独サッカー12クラブと提携している。更に、広範な顧客層のニーズに対応すべく、eToroはステーキングサービスを開始するなど、FXや株式、コモディティに加えて仮想通貨(暗号資産)分野のサービスも拡大している。トレーディング業界のディスラプター(デジタル技術を活用して、既存のビジネスモデルを破壊する可能性のある企業)と評される同社が、更なる顧客基盤の拡大に向けて如何なるソリューションを講じるか今後も注目したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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