サンタンデール銀行、スペインでPagoFXをリリース

2020.12.23作成

2020.12.23更新

サンタンデール銀行、スペインでPagoFXをリリース

ソリューション

FX業者 (ブローカー)

1件当たり最大1,000ユーロまで無料で国際送金が可能

スペインの大手銀行であるBanco Santander SA(本社:Av. de Cantabria s/n 28660 Boadilla del Monte Madrid Spain[1])【以下、サンタンデール銀行と称す】は12月21日、傘下のPagoNxtが運営するクロスボーダー決済プラットフォームであるPagoFXを活用し、スペイン居住者を対象にした国際送金サービスの提供を開始したことを発表した。[2]

これにより、スペイン居住者はデビットカードもしくはクレジットカードを活用し、低コストの国際送金サービスを利用することができるようになる。同サービスの提供開始に際し、サンタンデール銀行は2021年2月28日までの期間において、1件当たり最大1,000ユーロまでの国際送金に対して取引手数料を無料にするという。

スペインでのPagoFXリリースに際し、PagoFXのCEOを務めるCedric Menager氏は以下のようにコメントしている。

我々はサービスの開始以来、スペインでPagoFXをリリースすることを模索しておりました。同国では多くの人々が、海外の家族や友人宛に送金を行っております。即時性・安全性・透明性が高く、且つ低コストの同決済プラットフォームを活用することにより、お客様はより効率的に国際送金を行えるでしょう。我が社の目標は世界で最も信頼性が高く、且つ愛用される国際送金サービスを提供することであり、全てのお客様にご満足して頂きたいと考えております。

Cedric Menager, CEO of PagoFX - Banco Santander SAより引用

2020年4月、サンタンデール銀行は英国でPagoFXをリリースした後、ベルギーにおいてもサービスを展開している。同決済プラットフォームは欧州やアジア・オセアニア地域、南北アメリカの50か国に対応したクロスボーダー決済を提供しており、同行は今後もサービスの拡充を図る方針である。サンタンデール銀行は利便性の高い国際送金サービスをグローバルに展開することで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

official release 2020.12.23

出典元:

ニュースコメント

サービスの革新が進む送金・決済分野

デジタルシフトを推進するサンタンデール銀行は、提携や買収戦略を通じて送金・決済分野の強化を図っている。例えば、サンタンデール銀行はWirecardの資産買収を行い、電子ウォレットなどの柔軟性あるサービスの提供を模索している他、RippleNetを活用した国際送金システムOne Pay FXの強化を試みている。今回、同行は一定の送金需要があるスペインでPagoFXをリリースすることにより、急速に顧客基盤を拡大しているトランスファーワイズ(TransferWise)などのフィンテック企業に対抗する狙いがあると推察される。他方で、金融市場の中でも送金・決済は、サービスの革新が最も進んでいる分野の一つであるが、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響を受け、その進展が加速している状況だ。直近では、Rockerが生体認証カード発行に向けてパイロットテストを実施予定である他、HotForexがPayRetailersと提携し、効率的な決済ソリューションを提供する意向を示している。デジタル化の流れが加速する中、多くの金融サービスプロバイダーが画期的な送金・決済ソリューションを提供することに今後も期待したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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