FXCM、2種類の原油スポットCFDをリリース

2020.06.12作成

2020.06.12更新

FXCM、2種類の原油スポットCFDをリリース

FXCM

FX業者 (ブローカー)

拡大する原油取引需要に対応

海外FX・CFDブローカーであるFXCM Group, LLC(本社:20 Gresham Street, 4th Floor, London EC 2V 7JE, United Kingdom[1])【以下、FXCMと称す】は6月10日、ブレント原油及びWTI(West Texas Intermediate)原油スポット価格を参照したUKOilSpotとUSOilSpotと呼ばれる2種類の原油スポットCFDをリリースしたことを発表した。[2]

FXCMによると、今回投入した新商品に関しては、原油取引の決済期限を迎える際の流動性枯渇を回避すべく、顧客は無期限に未決済ポジションを維持できるという。また、同社の既存商品であり、毎月決済期限を迎えるUSOilとUKOilをトレードすることも可能だ。2種類の新商品のロットサイズ及びスプレッドは、同社の原油先物CFDと同一になるものの、米東部標準時午後5時を過ぎてもポジションを保有し続ける場合、毎日ファンディングコストが発生するという。

新商品のリリースに際し、FXCMのCEOであるBrendan Callan氏は以下のようにコメントしている。

原油価格の崩壊に伴い、多くのトレーダーが原油取引を検討しております。我が社が原油商品を拡充することで、拡大する取引需要に対応すると共に、先物市場に関連したリスクの軽減にも寄与すると見ております。

Brendan Callan, CEO of FXCM - FXCMより引用

新型コロナウイルス(COVID-19)対策でのロックダウンを受け、原油需要は大きく落ち込み、結果として供給過剰の状態に陥った。4月20日には、史上初めて原油先物がマイナス価格に転じた一方で、顧客の原油取引需要は拡大しており、複数の金融サービスプロバイダーが原油関連の新商品をリリースしている状況だ。例えば、IS Primeはマイナス価格に対応したUS Oil IndexとUK Oil Indexと呼ばれる独自商品を開発した。また、eToroは個人投資家を対象に、原油業界のグローバル企業20社に投資するOilWorldWideと呼ばれる新ポートフォリオをリリースしている。

尚、新型コロナ禍においてマルチアセットクラスで流動性枯渇問題が生じる中、CMEが金先物商品をリリースするほか、CFH ClearingがYour Bourseと提携し、金融サービスプロバイダー各社が充実した流動性供給を模索している。そして今回、FXCMは投資家需要に即した新商品を投入することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

official release 2020.06.12

出典元:

ニュースコメント

一旦落ち着きを取り戻した原油先物市場

WTI原油先物5月限の清算値が史上初めてマイナス圏に沈んだことから、6月限の清算値に関しても市場の注目が集まっていたが、6月限の取引最終日である5月19日にはマイナス化が回避された。新型コロナウイルス対策のロックダウン解除後の経済再開に向けた動きが出始めたほか、産油国による原油減産及び中国の原油需要の回復などを背景に、5月のWTI原油先物価格は前月末比で90%弱の大幅高を演じている。足元では1バレル=40ドル近辺で推移しており、原油先物市場は一旦落ち着きを取り戻した模様だ。しかしながら、新型コロナウイルスが再び猛威を振るい、世界の経済活動が停滞することになれば、原油価格が大きく変動する可能性がある。他方で、原油市場のボラティリティが高まれば、海外FXブローカー各社は顧客取引の増加に伴い収益拡大が期待できる状況だ。投資家にとっては、マイナス価格への対応を含め、安定的にサービス提供を行うブローカーの選別が重要になってくると言える。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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