MetaQuotes、MT5をビルド2650にアップデート

2020.10.12作成

2020.10.12更新

MetaQuotes、MT5をビルド2650にアップデート

MetaQuotes, MetaTrader 5

アプリケーション関連

自動化機能やヘッジング管理など多岐にわたる機能を追加・改良

ロシアのソフトウェア会社MetaQuotes Software Corp.【以下、MetaQuotesと称す】は、MetaTrader5【以下、MT5と称す】取引プラットフォームをビルド2650にアップデートした。[1]

今回のアップデートにより、ターミナルのオプションタブに「オープンポジションと注文のチャートデータをプリロードする」という項目が追加された。これにより、MT5を起動することで、未決済ポジションもしくは指値注文に関する各シンボルのチャート情報がアップデートされ、ユーザーは即座にチャート分析を開始できるようになるという。また日足の機能修正や取引履歴のキャッシュの最適化がなされた他、MQL5(MetaQuotes Language5)コードのプロファイラー機能もアップデートされている。

2020年9月、MetaQutesがMT5ビルド2615にアップデートした際にも、多岐にわたる機能の追加・改良がなされた。今回、新たなパラメータが追加されたことにより、ユーザーはMQL5プログラムの実行停止回数や、各関数のコールスタック内への追加回数を分析できるという。またプロファイリング中にインライン関数を無効にする機能を追加した他、プロファイリングに関するレポートデザインを刷新したとのことだ。更にCopyTicksRangeの動作修正や、ヘッジングが禁止されている場合のエラーコードの表示に加え、メッセージボックスの呼び出し機能を削除した他、SymbolSelectを活用することで、気配値表示ウィンドウにて複数の金融商品を一元管理できるようになった。

ストラテジーテスターに関しては、取引設定を行うダイアログが改良され、手数料計算やタブ、列幅などが修正された。MetaEditorについては、編集ウィンドウにライト・ダーク・青色のカラーバリエーションを追加した他、全てのアイコンを高画素密度(HiDPI)モニターに対応させているという。

MT5アドミニストレータービルド2650においては、MTの5ビルド2450へのアップデート時に導入したサブスクリプションサービスを継続的に提供していく方針だ。また全米先物協会(National Futures Association, NFA)の規制により、米国居住者がヘッジ機能を利用できないため、ヘッジ会計システムを無効にした他、ライブアップデートに接続できない場合に警告を表示するようになった。加えて、レバレッジ変更や預入残高、クレジット出金の自動化機能を追加した他、クライアントIDを取引口座のテーブル内に表示させると共に、ゲートウェイ及びデータフィードのログを修正している。

MT5トレードサーバービルド2650に関しては、ヘッジ会計システムを無効にした他、主要プロバイダーを通じてSMSの送信に失敗した際、他のプロバイダーを介して再送信する機能を追加した。MT5ヒストリーサーバービルド2650及びアクセスサーバービルド2650については、サブスクリプションサービスを継続的に提供し、MT5バックアップサーバービルド2650においては、ディレクトリー機能が改良されている。MT5サーバーAPIビルド2650に関しては、ヘッジ機能の無効化に対応すべく、TRADEFLAGS_HEDGE_PROHIBITとMY_RET_REQUEST_HEDGE_PROHIBITEDと呼ばれる2種類の列挙値が追加された。

MetaQuotesは多岐にわたる機能の追加や改良を図ることで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

official release 2020.10.12

出典元:

ニュースコメント

MT5を活用する企業の裾野が拡大

2020年に入り、MT5の利用拡大が進んでいる。特に、新型コロナ禍において米国株式を中心とするグローバル株式やコモディティ取引の需要が高まる中、マルチアセット及びアルゴリズム取引に対応した高機能プラットフォームであるMT5が、多くの投資家に選好されている模様だ。直近の導入事例としては、独立系運用会社Besst Point Capital HouseがMT5をリリースした他、Orient Futures SingaporeやAccuindex、CCI Traders、INFINOXなどもMT5を導入している。現在では海外FXブローカーのみならず、ヘッジファンドや金融サービスプロバイダー、フィンテック企業など、MT5を活用する企業の裾野が拡大している状況だ。また、MT5を活用して新たな付加価値サービスの提供を試みる海外FXブローカーも散見されている。例えば、HYCMがMT5上で株式取引サービスを開始した他、RoboForexはVPSサービスの提供を開始し、HotForexがDMA方式による株式及びETFのCFD取引を開始している。グローバルベースでマルチアセット取引需要が高まる中、今後も多くの金融サービスプロバイダーがMT5の活用を進めると予想される。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

「FXトピックス」 ご利用上の注意

当サイトは為替・FX・仮想通貨に関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。また、記載の情報は、編集時点で当社が信頼できると判断した情報源をもとに作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行っておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。

当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しており、事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。