MetaQuotes、MT5ビルド2615にアップデート

2020.09.25作成

2020.09.25更新

MetaQuotes、MT5ビルド2615にアップデート

MetaQuotes, MetaTrader 5

アプリケーション関連

複数の機能を追加し、顧客の利便性向上を模索

ロシアのソフトウェア会社MetaQuotes Software Corp.【以下、MetaQuotesと称す】は、MetaTrader5【以下、MT5と称す】取引プラットフォームをビルド2615にアップデートした。[1]

今回のアップデートにより、トレーダーはMT5上からヤフーファイナンス(Yahoo Finance)やグーグルファイナンス(Google Finance)などの有力金融情報サイトを介して、様々な金融商品に関連した情報を取得できるという。例えば、グーグルファイナンスを介して、マイクロソフト(Microsoft)株の価格推移を確認したり、finviz(フィンビズ)で数十種類の統計パラメータを取得できる。但し、旧式のMetaTraderは同機能を活用できないため、取引サーバーのアップデートが必要になるという。

またEA(自動売買ツール)の最適化を図る際に、Complex Criterion maxを活用できるようになった。これにより、適度な利益と適切なドローダウン(保有資産の下落率)など、最良なパラメータの組み合わせの把握が可能だ。ユーザーはパラメータとして取引高やドローダウン、シャープレシオ(リスク1単位当たりの超過リターン)などを利用することができる。同機能を活用した結果は数値で表示され、EAの最適化に繋がる強い組み合わせを示す80以上は深緑色で表現される一方、弱い組み合わせを示す20未満は赤色で表示される。

アップデートされたMT5には、産業とセクター及び国という新たなパラメータが追加された。これにより、数千から数万種類に及ぶ金融商品の中から、顧客は特定の証券が属する産業などを迅速に調べられるようになった。また、より高速なコード記述を可能にするインテリジェントコードの補完機能を改良したことにより、ユーザーはエラーを最小限に抑え、迅速なコード入力ができるとのことだ。ツールチップに関しては、関数名の代わりに関数のシグネチャを表示し、コードを正確に読み取ると共に、ケースインセンティブやエントリーオプション機能が追加された他、MetaEditor内でツールチップのフォントや配色のカスタマイズが可能となった。

MetaQuotesはMT5の機能改良を図ることで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

official release 2020.09.25

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ニュースコメント

マルチアセット取引ニーズへの対応を試みる金融サービスプロバイダー

足元において、グローバル投資家はFXのみならず、株式やインデックス、コモディティ、仮想通貨などマルチアセットに対応した取引を望んでいる。そのため、多くの海外FXブローカーが迅速に顧客ニーズへの対応を図るべく、商品ラインナップの拡充に加え、高機能取引プラットフォームの導入を推し進めている。直近ではOrient Futures SingaporeがMT5をリリースした他、FXOpen UKは株式取引サービスを拡充している。今回、MT5をアップデートしたMetaQuotesもマルチアセット取引を意識し、サービス機能の強化を推進している模様だ。例えば、顧客はMT5上からMarket Watchなどの有力サイトを通じて、新規に取引を始めた金融商品に関するトレーダー動向を把握できるようになった。また気配値表示ウィンドウ内において、新たにウォッチしているドイツの薬品会社やフランスの自動車会社など、他の金融商品と併せて一元管理する機能も数クリックで利用することができる。加えて、2020年6月にMetaQuotesが取引プラットフォームをアップデートした際には、株式やオプション、債券などの市場データを提供するサブスクリプションサービスの提供を開始している。今後も多くの金融サービスプロバイダーが、マルチアセットに対応した画期的なソリューションを提供することに期待したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン
執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー
著者詳細

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒

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